古道具2014年04月15日

 骨董ではなく古道具である

 五十年位前の物だろう
 
 温泉街の置屋で使っていた

 僅かなぬくもりに心を許した女郎がいた

 今、仄暗い部屋で鈍い光沢を放つ

 人とともにあった道具の

 存在と言う

 したたかな重さが伝わってくる