ねむりつながり2014年12月03日

 
 三十代から時代小説にはまって柴田錬三郎ファンだった

 還暦を過ぎたとき蔵書三百冊を処分した

 古本屋のオヤジのひと言

 「柴錬ですか・・・古いね・・・佐伯はないの・・・」

 時代は眠狂四郎から居眠り磐音へと変わっていた

 
 佐伯泰英さん偉いんです

 印税で稼いだんで熱海の「惜櫟荘」を買い取って

 後世に残すための大改修


 世にセレブと言われる方々

 正しいお金の使い方をしましょうね

挿絵2014年12月09日

 岩田専太郎 昭和を代表する美人画家

 挿絵画家としての功績は大きい

 
 新聞小説の挿絵は文字ばかりの黒白世界の狭間の幽玄

 挿絵は物語より多くを語ってはいけない

 さりとて絵は文字より具現化した視覚を与え読者に暗示する


 絵は山田風太郎の「妖説太閤記」

 英雄色を好む・・・の太閤さんは歴史上筆頭


 
 この説からいくと庵さんも英雄なんだけどな~

輪廻2014年12月15日

 いのちが

 その地球の源である水の如くに循環しかたちを変え

 天に舞って地上に戻ることを繰り返すのだとしたら

 
 すっかり汚した大気のせいで

 わたしたちは

 何度も生まれ変わっている間に

 僅かずつ

 僅かずつ

 純粋さが失われているのだろうね


 ずーっと未来は

 モンスターだね

セコンドハンド2014年12月21日

 
 その昔下町の餓鬼どもは

 10円貰ったら「一銭店屋」に走りました

 そんな名前の店はないんですよ

 ハナタレから小銭を吸い取り 夢を売る駄菓子屋さんのこと


 子ども若者のみならず

 年金ジジイから小銭を吸い取り 夢を売るセコハン店

 今どきはリサイクルショップと言う

  
 お爺ちゃんは今日もお宝探し

 ブランドネームのジャンパーのお仲間とすれ違いました

おススメ映画32014年12月26日

 年末に観るってのが案外アタリかな

 三部作のその一「ビフォーサンライズ・恋人たちの距離」

 旅の終わり出会って互いに別れ難く

 語り合って語り合ってそしてまた語り合って 夜明けを迎える

 さらに別れ難く半年後に再び逢うことを約束し

 この映画は終わる


 若い二人が恋におちる映画だけれど

 友人から借りて観たのさ

 粋も甘いも噛み分けたロマンチストのジジイ向け

 あんな会話は若いもんにゃできない


 歳がかわるって別れに似ている