ピンホールカメラ2015年08月02日

 
 影像をかたちとして留める原理はこのピンホールカメラなのだが

 木と言う身近で優しい素材でこさえたのが原点に近い

 
 紋別「アトリエきつつき」の主宰から頂戴した

 
 
 影像の発展はデジタルになってから目覚しい

 だれでもどこでも瞬間と時間を切り取れる時代になった

 衛星で捕らえる影像はとめどもなく

 
 
 犯罪証拠に使われるようになったら神の領域か

 あなた 見られてますよ

今日という日2015年08月06日

 丹下健三がイサムノグチに依頼してつくられたプラン

 日米混血だから拒否された

 やむなく丹下がアレンジして現存に至る

 日米混血だからつくるべきだった


 「原爆死没者慰霊碑案」


 原爆と言う怪物をつくりだした「ヒト」は

 創ってはいけないものをつくり

 創るべきものをつくらない


 黙祷

盂蘭盆会2015年08月09日

 子らは山野へ分け入り

 桔梗の紫 女郎花の黄などを彩りよくそろえ

 薄縁に包み いくらとも言わず

 墓参へ行く人々は幾ばくかを与え

 お盆様へお供えした

 そんな美しい日本があった  とか


 この世とあの世の結界が開き

 ご先祖様が戻って来られるとか

 彼らは往復切符で

 こちらから行くときは片道切符なのですが・・・・


 今日墓参へ行ってきた

北国の短い夏の終りに2015年08月18日

 「この海の底でーお魚みたいになってーあなたに抱かれてみたいな」

 耳元でくぐもった声がこそばゆい

 「いくよっ」

 駆け出した彼女の白いビキニは風に舞い貝殻のように砂浜に残った

 空も海もアフロディーテが生まれた時のまま

 
 
 熱い砂に何度も足をすくわれながら波打ち際で立ち上がったボク

 「よしっ 魚みたいに」

 と つぶやいて パンツをずるりとおろした  とたん

 「ピピピーピー!!!!!」

 「おじさんダメだよ!子どもも遊んでるんだから~!」


 魚どころか小海鼠が青息吐息  真夏の昼の夢

藤田嗣治「人魚」・・・あれれ2015年08月23日

 
 道立近代美術館

 巡回展「夢見るフランズ絵画展」最終日午前中

 結構混んでいました

 好きな画家藤田嗣治の始めて見る作品「人魚」

 
 何故か人魚の鱗が逆

 意図したものでしょうか

 
 絵そのものが少々不気味でナマグサイ気がしましたが

 これも意図したものでしょうか

 
 1940年の作というのも考えさせられます

北海道ではエリマキ2015年08月28日

 もう彼の倍も生きただろうか

 夭折した造園家だった友人が置いていった「吊花」

 根分けして表庭と裏庭に植えてある

 一番のお気に入り

 今年は早々と紅い実がはじけて橙色の種子が下がった


 北海道ではエリマキと言う

 幹は太くはならないが蝋のように緻密で白い木肌

 木材として工芸品 民芸品に欠かせない